松岡まりってどんな人〜ママ友がきいてみました①
●幼い頃から食べ物のこと、ずっと考えていた
— まりちゃんをはじめて知る人も読むと思うから、まずは自己紹介からしてもらいたいな。これまでどんなことをしていたか、聞いてもいいですか?
ずっと食にまつわる事を考えてきたかな。私は愛知県生まれなんだけど、祖父が畑をやっていて。畑に遊びに行って、お野菜を塩ゆでやしょうゆをちょろっとつけて食べたりするのがすごくおいしいなって幼い頃、思っていたんです。
中高生の時は部活で器械体操をやっていて、どう食べたら太らないで健康になれるかなって栄養学に興味を持って。大学や大学院では、伝統野菜の抗酸化効果や食品由来成分の抗糖尿病作用の研究をして、そのあと食品メーカーで開発の仕事もしました。でも、食品業界のいろんな事情を知る中で、「これってみんな幸せなのかな?」と疑問はあって…。数年働いたあと、母の病気を機に仕事をやめて、自分のこれまでを実家で見つめ直したんですよね。それで、「幼少期に畑のものを食べるのはおいしかったな、自分は丁寧に食べ物と向き合うのが好きだな」って思い出しました。
ー食を大切にしているから「松岡まりとランチボックスの会」という後援会の名前なんだね。国分寺で暮らし始めたのはいつごろ?
夫の勤務先の関係で、2014年10月に国分寺の光町に転入してきました。でも最初は病気の母の面倒を見たりで、東京と愛知の往復生活。翌年2015年に夫がイタリアへ出向になり、私もイタリアで1年間暮らしました。長男はイタリアで出産したので、むこうでの子育てや文化なども経験して。
それで国分寺に帰ってきて子育てする中で、地域のお母さんたちとも知り合っていったんだけど、なんだかお母さんたちがちょっと苦しそうにも見えて。「子どもにどうご飯をつくったらいいかわからない」「売っているこの離乳食は安全?」とか、悩んでいる人たちもいたんですよね。
そんな中で、あるお母さんが、「まりちゃん、食べ物のことを話したり作り方を教えてくれる会を開いて」って言ってくれて、ご飯会をやるようになったんです。
有機野菜を親子で料理して、シンプルな味付けでもおいしいね〜ってみんなで食べたり、料理教室や出張料理も始めたりして。その頃から、「食べることを通してみんなに自分の心地よさを見つけてほしいな」って考えていました。