松岡まり一般質問報告~2024年第4回定例市議会 その2

引き続き、第4回定例会の報告です。
今回の質問では、いわゆる主権者教育についていくつか焦点を絞って質問をしました。
1.学校へ行きたくない子どもたちへの支援
(1)「主体的で深い学び」を進めるために
(2)食べる権利をすべての子どもたちへ私は、子どもの友ともだちや友人のこどもたち、様々な場で出会ったこどもたちから、学校について、「学校へ行きたくない」とか、「嫌々行っているよ」とか「でも行かなきゃいけないでしょ」とかよく教えてもらっていました。
子どもたちの声のあちらこちらから、学校が“じぶんのペースで過ごせられない”という切実な思いを聞かせてもらっていると感じています。+++

<質問と答弁の概要>

松岡)10月半ばには「第3次国分寺市教育ビジョン」の原案が出された。この中に「主体的で対話的な深い学びの視点に立った授業改善」とあるが、具体的には?

答弁)国の学習指導要領に示される子どもたちの資質・能力を育む学び方のこと。教師主導の講義形式だけでなく、周りの人たちと一緒に協議しながら考え、新しい発見や豊かな発想を生み出していく対話的な学びと、学習で得られた知識を繋げ、より深く理解する深い学びのこと。グループでの考察や、今日はなにを学びたいかを考える活動の設定をしていく。

松岡)授業内容そのものには、どのように取り入れていくか?

答弁)1人1台端末の活用が有効と考えている。

松岡)授業内容以外の場で、取り入れることも必要。学習指導要領には「生きる力 学びの、その先へ」というキャッチフレーズのもと、主権者教育について紹介されている。こには、“子どもたちの頭の中がアクティブに働いているかどうか”が大切とのこと。頭がアクティブに働くとは、脳内での報酬系が回るということだが、それには、自分が自分の価値を認め、「あなたはあなたのままでいいよ」という声かけなどで基本的人権や、いのちの意味を伝えていくことが必要。
教員による、子どもたちのやる気の出る授業を教員たちが見学し、研修することや、学校間での共有はされているか?

答弁)やる気を引き出す授業とは、子どもたちに合った題材が工夫され、興味を引く内容になっていること。一人ひとりの意見が受容的に受け止められ、スモールステップで取り組みできたという達成感が持てること。
各学校では、教員同士が授業を見合う授業研究会をしている。東京都教職員研修センターの研修にも参加している。
子どもたちの自己肯定感を育むような授業づくりに、これからも努めていきたい。

松岡)員の皆さんに、新しく何かを課すことをお願いしたいのではないのです。
「あなたはあなたのままでいい」といった視点に切り替えていっていただきたいのです。

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うーん。。。
私の質問の仕方なのかなあと思うのはもちろんのことですが、どうしても市教委の皆さんのほんとの想いがなかなか汲み取れなくて難しく感じました、市教委の皆さんも現場の教員の皆さんも子どもたちに健やかにすくすくと育ってほしいとの思いは同じはずなのですが。

国分寺市内の子どもたち対象のアンケート結果で「自分のことを大切な存在だと感じているか」という設問で「感じていない」「どちらかといえば感じていない」が小学校3割、中学校2割でした。私には子どもたちの内なる悲鳴が聞こえてきます。子どもたちがよく見る先はわたしたち大人。
わたしたち大人もひとと過剰に比較することをやめて、自分の能力や努力を評価し自分の価値を認めていくことが本当に大切なのです。

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